復興市場

  • 2019.12.06 Friday
  • 15:42

JUGEMテーマ:東日本大震災

 

魚関係の団体のニュースレターを制作している関係で、東北の魚市場に取材に行くことが多々あります。

2011年の東日本大震災で、太平洋側の魚市場はほとんど流され、順次、新しい市場に建て替えられています。

そこでは、従来の市場にはなかった、食育を目的とした「キッチンスタジオ」がつくられており、

地元の魚や魚食を普及させるための、さまざまな活動が行われています。

 

私が定期的に取材に行っているのは、塩竈市魚市場。

http://www.city.shiogama.miyagi.jp/suisan/shise/ka/shisetsu/uoichiba.html

 

ここでは、小・中学生を学習者にした「さかな丸ごと食育」という活動が行われています。

塩竈は、生マグロの水揚げ量日本一。

そのマグロを使って、子どもたちがメニュー開発をして地域に発信したり、

かまぼこの工場見学をして、かまぼこづくりをし、生産から食卓までを学習しています。

 

また、地元の中学生が魚市場に職場体験に訪れ、水揚げや漁船の給油などの体験もしています。

 

おそらく多くの子どもたちは、将来、仙台や東京に出て、塩竈に残る子はわずかだと思われます。

そのときに、地元の魚をとおして地域を知り、地域を誇りに思える、そんな人になってほしいと願い、自治体や地元の大学が連携して、活動を続けています。

 

さらに、これらの活動を一歩前進させ、「塩竈モデル」として、

同じように東日本大震災で被害を受けた、気仙沼や石巻の市場にも広げようとしています。

気仙沼にも石巻にも、立派な魚市場が完成し、立派なキッチンスタジオを併設されています。

https://www.kesennuma.miyagi.jp/sec/s074/010/010/010/010/1174375791459.html

http://www.isiuo.co.jp/Top/index.php

 

そして先日、福島県相馬郡新地町にある新地小学校に行ってきました。

新地町は、JR仙台駅から常磐線で1時間ほどの、太平洋沿いの小さな町です。

新地町ももちろん、東日本大震災で甚大な被害を受けました。

 

新地小学校は、文部科学省のつながる食育推進事業「さ(魚)わ(和食)や(野菜)か(海藻)だ(出汁・大豆)!」の実践校です。

町をあげて、食育やITの推進に取り組んでおり、学校にも生徒にも先生にも、そして地域の人たちにも、前向きで明るい様子を感じました。

 

授業の内容は、

新地小学校の4年生が、地元の特産のカレイ、サバ、メヒカリ使ったレシピを考案し、作って、食べるというもの。

そして、そのレシピを、地域のお祭りで発表し、地域の人たちに発信するというものです。

 

この授業には、学校関係者だけでなく、

地元の魚業者や、食生活改善委員など、多くの人が関わっています。

 

授業の前に、栄養教諭の先生が、今日使う魚について、放射線量の検査をしっかり行い問題がないことを伝えました。

同じ被災地でも、宮城と福島では大違い。

放射線との闘いが、今も続いていることを、そしてそれを抜きには、家庭の食卓も学校給食も成り立たないことを知りました。

 

新地小学校の4年生は、2歳のときに震災にあい、地元の魚を食べずに育ってきています。

学校の授業で、学校給食で、はじめて食べる郷土の味。

地域の食文化をつないでいくことは、復興の力になる! と先生方は言います。

 

 

 

 

派手じゃなくても、地域の中で、暮らしの中で、

一生懸命生きている人たちをていねいに見つめ、記事にしていきたい。

そんな気持ちで仕事しています。

 

 

越智直実(有限会社OCHI NAOMI OFFICE

 

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